勉強・進路

不登校経験者が解説する通信制高校の仕組み、生徒、学費、メリット

こんにちは。不登校カウンセラーのタカジンです。

今日は「通信制高校」について詳しく解説したいと思います。

通信制高校は、不登校になって長い間学校に行けなくなると、進学先や編入先の候補の一つとして検討されることが多いです。

ただ、親御さんや周囲も通ったことがないのでどういう学校かわからず、実際に入学するか悩ましいという問題があります。

特に不登校生の場合は、

・勉強についていけるのか

・自分で勉強できるのか

・引きこもってしまわないか

などの不安もあるでしょう。

そこで、自分の不登校の経験とこれまで不登校生を支援してきた経験も交えながら、通信制高校の詳細とメリットについて解説したいと思います。

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タカジン
自分自身も不登校になった経験を活かし、300以上の不登校生の家庭を支援してきた不登校カウンセラー。不登校生の保護者の相談サービス『ぴあぽーと』を運営。

通信制高校の概要としくみ

通信制高校,しくみ

高校には、通信制・全日制・定時制と3つの教育課程があります。

その中で通信制高校は、「通信による教育を行う学校」です。

登校回数などが全日制・定時制と異なりますが、卒業の際に得られる高校卒業資格は同じものとなります。

通信制高校ができた背景

日本は憲法で「国民が等しく教育を受ける権利」が保証されているのですが、世の中には様々な事情で毎日学校に通うのが難しい人たちが昔からいました。

  • 芸能人やプロスポーツ選手を目指す人
  • 難関大学を志望しても対応できる学校にいない人
  • 働いて家計を助けたい人
  • 病気や身体的不自由を抱えている人
  • 現在の学校生活に悩みを抱えている人

などです。

こういう人たちにも学習の機会を与え、高校卒業資格を得られるようにするために、通信制高校は作られました。

学年制よりも単位制が多い

通信制高校では、学年制よりも単位制を採用しているところが多いです。

単位制であれば個人のペースに合わせて学習をすすめていくことが可能だからです。

最短では3年ですが、在籍期間を活用して5年以上かけて卒業する人もいます。

入学と卒業の時期

通信制高校は単位制・2学期制を採用している学校が多く、入学は4月と10月に行われる学校がほとんどです。

その時期に合わせ、新入生を3・4月と8・9月に募集することが多いです。(もしくは随時募集もあり)

また、転入や編入は随時募集しています。

なお、2学期制の学校の多くは3月・9月に卒業を設定します。

もちろん必修科目はすべて単位修得、または履修認定をされていること (74単位)が、卒業には必須となります。

授業はレポートやネットで

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通信制高校では、毎日学校に登校しない代わりに、学校が定めた回数のレポートを作成・提出し、添削指導を受けます。

レポートと言っても、多くは穴埋め問題が多いです。

なお、以前は教科書で勉強し、与えられた課題をレポートにして郵送するのが主流でしたが、最近ではインターネットを活用した学習システムを提供し、スマホ、タブレット、PCで学習を進める学校が増えています。

中にはネット上で部活動を行う通信制高校もあります。

スクーリング

通信制高校にもスクーリングと呼ばれる登校日があります。

毎日の自宅自習でわからないところ、あるいは疑問に思うことを登校した時に先生に質問するなど直接指導を受ける機会になっています。

スクーリングは月1〜2回程度が主流です。

ただ、全日制のように毎日登校型や、年5日程度の合宿形式の集中スクーリングまで、学校やコースによってもさまざまです。

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卒業には3年の在籍が必須

高校卒業に必要な74単位をそろえるには最低でも3年必要です。

多くの生徒は、全日制高校と同じように3年での卒業を前提に学習を進めます。

短期間で高校卒業資格を得たければ、通信制高校に通うのではなく、「高校卒業認定試験」に合格する必要があります。

通信制高校は不登校経験者が多い?

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通信制高校の生徒は、いろんな目的や事情で入学してきますが、不登校経験者が多いです。

通信制高校の新入生は、約40%が不登校経験者であるという調査結果が出ています。

通信制高校の卒業率と進路

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たしかに

「これまで不登校だったうちの子が通信制高校で大丈夫か?」

「ちゃんと卒業できるのだろうか?」

という悩みを抱える親御さんは多いです。

でも、入学者の40%が不登校経験者と言われる中で、卒業率が90%を超える通信制高校はたくさんあります。

特に私立の通信制高校は卒業率が高いです。

そして、学校によりけりですが、大半の生徒が大学に進学します。

大学に進学しない場合も、就職や専門学校に進む場合が多く、卒業生の進路決定率を公表している学校は90%以上の場合がほとんどです。

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実は通信制高校の学費は安い

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通信制高校の学費は、公立と私立で大きく異なります。

公立ならば年間3万円〜5万円程度ですが、私立の場合は20万円〜50万円かかります。

ただ、「高等学校就学支援金」という国の助成金制度があるため、私立の通信制高校でも学費はかなり安く済む場合が多いです。

ちなみに、就学支援金の助成額は世帯収入によって異なっており、

世帯年収250万円未満
→1単位につき12,030円(年間約30万円)

世帯年収250~350万円
→1単位につき9,624円(年間約24万円)

世帯年収350~590万円
→1単位につき7,218円(年間約18万円)

世帯年収590~910万円
→1単位につき4,812円(年間約12万円)

となっています。

そのため、世帯年収が500万円の家庭なら、私立の通信制高校でも年間の学費は7万円〜25万円程度ですみます。

不登校生が通信制高校に通うメリット

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不登校経験者として、また不登校生の家庭の支援者として、私は通信制高校のメリットは以下の5つにあると考えています。

自分のペースで生活ができる

通常の学校生活は決められたスケジュールで動かないといけないので、自分のペースで生活することができません。

家から学校までの距離が遠いと、通学も負担になります。

私自身、体が弱くて通学と学校生活についていけなかったので、その気持ちはよくわかります。

体が弱い子どもや心が弱っている子どもにとって、全日制高校の学校生活は大きな負担になり、むしろ成長を妨げることになります。

でも、通信制高校ならば通学やスケジュールに縛られず、自分のペースで生活をすることができます。

自分の好きなことに打ち込める

通信制高校に入学すると、通学の必要性がなくなり、カリキュラムも無駄を省いたものになるので、時間的に大きく自由になります。

また、生活のスケジュールも自分で組み立てることができます。

そのため、好きなことや課外活動に大きく時間を割くことができます。

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不登校の応急処置になる

不登校のまま中学を卒業したり、高校で不登校になった場合、とりあえず通信制高校に入学することは応急処置になります。

本格的に進路について考えたり、受験勉強に取り組むのが難しい状態でも、とりあえず通信制高校でレポートとスクーリングさえやっておけば高校卒業に支障はありません。

その間に元気を取り戻し、目標を見つけ、スムーズに復帰することができます

しかも、通信制高校は全国各地にキャンパスを設置し、受験コースや芸能コースなどの様々なカリキュラムを用意していることがあるので、復帰への移行もうまくいきやすいです。

受験勉強になったら実は有利

これは良いか悪いかは別で事実として、学校の授業や活動は受験のために用意されているわけではありません。

通学時間も無駄です。

でも、通信制高校ならば効率的に高校卒業資格を取得し、後は受験コースや塾を利用して受験勉強に専念することができます。

勉強は投入時間と比例するので、実は通信制高校は受験には有利です。

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学費が安い

そして最大のメリットは、高等学校就学支援金のおかげで学費がかなり安くなることです。

学費の章でも書きましたが、世帯年収が500万円の家庭なら年間7万円〜25万円で通うことができます。

月に6,000円〜20,000円なので、なんとか通わせてあげてほしいなと思います。

まとめ

お子さんが不登校になると進路や編入先で悩むかもしれませんが、インターネットの発達で通信制高校はとてもすばらしいものになっています。

多様なコースがあるほか、ネット上で部活があったり、友だちも作りやすくなっています。

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