原因・対応

発達の遅れが原因で不登校になった子どもへの正しい対応とは?

不登校の原因は様々ですが、中には発達の遅れが原因となる場合もあります。

発達が遅れ気味の子どもは、ほかの子どもに比べて心と学力の成長がゆっくりしています。

そのため、集団に適応できなくなったり、学習の遅れが大きくなったりして、不登校になるのです。

そんな中で親御さんとしては、お子さんにはお子さんのペースがあると分かっていても、

「学校に行かないとこの子の将来が心配」

「できれば学校に行ってほしい」

というのが正直なお気持ちだと思います。

そこでこの記事では、

「発達の遅れによる不登校の特徴

「発達の遅れによる不登校の4つのステップ」

「それぞれのステップにおける傾向と適切な対応」

の3つをお伝えします。

私は、自分自身の不登校を経験をもとに、今まで300人以上の不登校のご家庭を支援してきました。

適切な対応をすれば、発達の遅れによる不登校は必ず乗り越えることができます。

それでは具体的に解説していきます。

ABOUT ME
タカジン
自分自身も不登校になった経験を活かし、300以上の不登校生の家庭を支援してきた不登校カウンセラー。不登校生の保護者の相談サービス『ぴあぽーと』を運営。

発達の遅れによる不登校の特徴

発達,遅れ,不登校,特徴

発達の遅れによって不登校になる子どもは、自分のペースに合う活動や好きなことには喜んで参加しますが、それ以外のことには消極的という特徴があります。

同じ年齢の友だちと遊ぶよりも、弟や妹、年下の友だちと遊ぶことを好む場合が多いです。

学力の成長がゆっくりの場合は、新しい分野を学ぶのに時間がかかります。

また、極端に不得意な教科があることが多く、勉強に嫌悪感や苦手意識を持っています。

不登校になっても、落ち込んだり気持ちが荒れたりすることはなく、元気に過ごせる傾向があります。

発達の遅れによる不登校の4つのステップ

発達の遅れによる不登校は、「逃避期」「苦悶期」「休息期」「回復期」の4つの時期に分類されます。

それぞれの時期に合わせて、適切に対応することが大切です。

ただ、どの時期においても共通するのは、学校に楽しく行けるようになるために、本人の特性・性格・興味に配慮したサポートや環境が必要不可欠だということです。

本人の興味のあることや得意なことは伸ばしつつ、苦手なポイントをフォローするのが重要です。

ステップ① 逃避期の傾向と適切な対応

不登校,発達,遅れ,逃避

問題行動によって友だちとうまくいかなくなる

授業中に立ち歩いたり、関係のないことで先生に話しかけたりしてしまって、友だちに良くない目で見られることがあります。そうした中で、

「学校がつまらない」

「友達が嫌なことを言ってくる」

「学校に行くと疲れる」

などのような理由を言って休みたがるようになります。

休んだときは、学校を休んでしまったことを気にせずに、家の中で元気に過ごせます。

不登校になっても、楽しい行事や遊びには行けることが多いです。

まずは時間をかけて原因を正しくつかもう

本人が学校にどうしても行きたくないという場合は、まず休むことを許しましょう。

教室に居づらい場合は先生と相談し、保健室登校を選択できるようにしましょう。

本人の気持ちが落ち着いたら、ゆっくり話を聞ける機会をつくってください。

学校に行きたくない理由を確認し、解決に向けて動きましょう。

ただ、子どもの問題の背景・原因がなかなかつかみにくいため、適切な解決策をすぐに考えるのは非常に難しいです。

たとえば、授業中に立ち歩いて友だちと関係が悪くなったとしても、立ち歩く理由は、

  • 授業がわからない
  • 注目を集めたい
  • かまってほしい
  • すわり続けるのが苦手

といったように、子どもによって異なるからです。

そして、子どもに理由を聞いても自分ではうまく説明できないことが多いです。

そのため、親が思い当たる理由を考え、解決策を試していくしかないです。

学校の勉強についていけない場合は、良い手立てがないかを先生に相談しましょう。

家庭教師や個別指導塾なども検討してみてください。

ステップ② 苦悶期の傾向と適切な対応

不登校,発達,遅れ,苦悶

不登校になるがそれ以外は問題ない

学校に行く時間がきても起きようとしません。

ただ、大きく生活のリズムが乱れることはなく、家では好きなことをしてふつうに楽しく過ごすことができるため、不登校であることを感じさせません。

親を極端に避けることは少ないですが、学校の話は嫌がる傾向にあります。

先生の家庭訪問はあまり望んでいないものの、先生を強く嫌ってない限り拒絶することは少ないです。

良いところを伸ばして自信をつけよう

お子さんの前で学校の話は控えましょう。

不登校であることを気にせずに、興味を持ってやっていることや好きなことを認めてあげてください。

そして、そのがんばりをほめてあげましょう。

好きなことや良いところを伸ばすことが大切です。

学校の先生にも事前に連絡して状況を伝え、家に来た時には学校の話を控えてもらってください。

ほかには、お手伝いを積極的に依頼し、感謝の気持ちとがんばりを認める言葉を伝えてあげてください。

それによって、本人が自己肯定感を育みながら、家の中で自分の役割や居場所を感じられるようにしましょう。

あわせて読みたい
【経験談】私が不登校になったきっかけ、理由、乗り越えた方法

ステップ③ 休養期の傾向と適切な対応

不登校,発達,遅れ,休養

少しずつ積極的になる

興味のあること、好きなこと、得意なことに、以前よりもさらに積極的に取り組むようになります。

気の合う友だちが見つかり、一緒に遊べるようになることも多いです。

学校の話も少しずつ嫌がらなくなり、学校の先生が家庭訪問に来ることに対しても嫌な表情を見せなくなります。

子どもの世界を広げよう

子どもに様々なことに触れる機会を与えたり、家族で積極的に外出したりして、子どもの行動範囲を広げていくことを心がけましょう。

家のお手伝いは引き続き積極的にやってもらい、どんどんほめて自信を持たせてください。

自分に自信を持てれば、一時的に授業内容がわからない時や、友だちとのつきあいがうまくいかない時があっても、過度に傷つくことなく、修正できるようになります。

先生の家庭訪問は、積極的にお願いしましょう。

一緒に遊んでもらいながら、学校の楽しい話をしてもらいましょう。

親と一緒に参加する学校行事であれば、参加できる場合もあるので、呼びかけてみてください。

あわせて読みたい
不登校は甘えなの?甘えが原因で学校に行けない子供への正しい対応

ステップ④ 回復期の傾向と適切な対応

不登校,発達,遅れ,休養

だんだん学校に行けるように

最初は行事への参加や保健室への登校からとなる場合が多いですが、少しずつ学校に行けるようになります。

少しずつ教室でも過ごせるようになりますが、勉強や友達づきあいに心理的負担を感じると、保健室登校に戻ります。

得意なことを活かせる場面や、図工や音楽などの活動的な学習には積極的に参加します。

友だちづきあいに負担を感じなければ、自然と教室で給食やお弁当を食べられるようになります。

少しずつ不登校を乗り越えよう

学校側と相談し、放課後の登校や保健室への登校など、子どもが安心して学校に行けるように配慮を求めましょう。

先生に子どもの「興味関心」「得意なこと」「苦手なこと」をきちんと伝え、学校生活の中で活躍できる場面や役割を作ってもらえるように相談をすることも大切です。

勉強面に関しては、個別のサポートが可能かどうかの相談、行政の学習支援教室の有無の確認をしてみてください。

あわせて読みたい
保健室登校・別室登校とは?不登校の場合はどう活用すればいい?

最後に

不登校,発達,遅れ,相談

発達の遅れによる不登校は、子どもに起こっていることの原因を的確につかむのがとても難しいタイプの不登校です。

学校の先生と情報を交換しながら、一緒に原因を探ることが重要です

また、有料にはなりますが、私のオンライン相談サービスを利用してもよいと思います。

勉強面のサポートは、先生に個別にフォローしてもらえたら良いのですが、先生も忙しくてなかなか難しいです。

家庭教師、個別指導、行政の学習支援教室などを適宜利用しましょう。

お子さんが楽しく学校に行ける日を願っています。

不登校生の親向け
オンライン相談サービス

私は長年、不登校の家庭を支援していますが、自分自身も不登校の経験があります。

当時はすごくつらかったですが、その経験がいま不登校カウンセラーとしてとても力になり、これまで300名以上の不登校生を支援してきました。

不登校は子どもの成長のステップの一つであり、適切に対応すれば必ず次に進むことができます。

「どうすればいいか分からない」と悩んだ時は、ぜひお気軽にご相談ください。

詳しくはこちら

関連記事