原因・対応

不登校の6つの原因と対応方法まとめ【経験者・カウンセラー解説】

今までは普通に学校に行けていたのに、子どもがある日突然不登校になりました。

どうやら友達と上手く付き合えず自信を無くしているようです。

フリースクールや適応教室に見学に行きましたが、体験に行く日の朝、嘔吐してしまいます。

行くのは無理だと泣いて反抗します。

スクールカウンセラーには「無理に学校やフリースクールに行かせない方がいい」と言われるし、

夫や自分の親には「子どもは子ども同士の関係性の中で成長するから、家にずっといさせない方がいい」と言われるし、

もうどうしていいかわかりません。

胸が押しつぶされそうです。

うちの子はなんで不登校になったのでしょうか?

どのように対応すれば解決するのでしょうか?

はじめまして。不登校カウンセラーのタカジンと申します。

私はこれまで300以上の不登校のご家庭をサポートしてきましたが、不登校の問題を解決する一番の難しさは、原因が特定しにくいことにあります。

  • お子さんが自分でもうまく説明できない
  • 自分の殻にこもって親御さんに言わない

など、ご家庭によって様々な事情がありますが、多くの親御さんがお子さんの不登校の原因が具体的にわからずに悩んでいます。

ただ、長年不登校のご家庭を支援する中で、不登校の原因は大きく6つのパターンがあり、立ち直るまでに4つのステップがあることがわかってきました。

そして、パターンとステップによって、適切な対応方法は異なるのです。

もちろん、本来ならこのようにパターン化することは良いことではありません。

一人一人のお子さんのお話に耳を傾け、考えていくことが大切です。

ただ、お子さんのことを理解するために、長年の経験からわかった傾向が「解決のヒント」になるのです。

そこで本日は、私が考える不登校の6つの原因とその対応方法をまとめてご説明します。

ABOUT ME
タカジン
自分自身も不登校になった経験を活かし、300以上の不登校生の家庭を支援してきた不登校カウンセラー。不登校生の保護者の相談サービス『ぴあぽーと』を運営。

不登校の6つの原因とは?

私は不登校の原因は、次の6つに大きく分類されると考えています。

  • 母子分離不安
  • 息切れ
  • 甘え
  • 学校生活のトラブル
  • 発達の遅れ
  • 無気力

そして、不登校の原因はたいてい一つではありません。

一つの原因がまた別の原因を誘発してしまい、問題が複雑になってしまうことが多いです。

そのため、「これが原因だ」と決めつけるのは危険です。

原因が一つ見えてきても「ほかにも苦しんでいる理由があるんだろうな」という気持ちで接してあげることが大切です。

それでは、一つ一つの原因を説明していきます。

原因① 母子分離不安

母子分離不安,不登校

母子分離不安による不登校とは、お母さんから離れられなくて学校に行けない状態のことです。

小学校の低学年に多く、学年が上がるにつれて少なくなっていきます。

また、母子家庭や共働きの家庭の子どもに多く見られます。

その子にとって母親と一緒にいる時間が少なく、「まだお母さんと一緒にいたい」という気持ちが行動に現れている状態です。

母子分離不安タイプの不登校への対応は、お母さんが一緒に遊んだり、スキンシップを多くしたりすることが大切です。

そして、先生に対する安心感が強くなったり、一緒に行動範囲を広げてあげると、学校にも行けるようになります。

▼詳しくはこちら

あわせて読みたい
子どもが母親から離れられない!母子分離不安の不登校への適切な対応 「子どもが自分(母親)から離れたがらない」 「そのせいで学校にも行きたがらない」 不登校のお子さんのご家庭をサポートしている...

原因② 息切れ

息切れ,不登校

息切れによる不登校とは、日常生活に息切れしてしまって学校に行けなくなることです。

勉強やスポーツをがんばっていた優等生や、中学一年生、高校一年生によく起こります。

親の期待に応えたいという想いが強かったり、まじめで少し完璧主義なところがあるのが、息切れを起こしやすい子どもの特徴です。

お子さんはがんばれない自分に失望しているため、親御さんは、これまでのがんばりと現在の不安を受け止めてあげることが大切です。

具体的には、「しばらく休んでもいいこと」「ありのままの自分でいればいいこと」を言葉と態度で伝えてあげましょう。

▼詳しくはこちら

あわせて読みたい
日常生活に息切れして子どもが不登校になった時の適切な対応とは? 「今までは素直でまじめだったのに」 「突然不登校になってしまった」 不登校のご家庭を支援していると、どちらかというと優等生だ...

原因③ 甘え

甘え,不登校

甘えによる不登校とは、幼少時から甘やかされて育てられたため、思い通りにいかないことが多い学校に行くのを嫌がることです。

「規則正しい生活ができない」「プライドが高い」「友だちづきあいが苦手」といった特徴があります。

このような特徴が原因で友だちとトラブルになり、不登校になることも多いです。

ただ、甘えによる不登校の判断で大事なのは、「学校に行きたくないなんてただの甘え」とすぐに決めつけないことです。

あくまで、客観的に見たら「甘え」なのであって、本人は本人なりに苦しんでいるからです。

本人の成長を気長に優しく待ちながら、生活習慣の確立には厳しく取り組みましょう。

また、お手伝いをしてもらって家の中で役割を作り、自信を持たせることが大切です。

▼詳しくはこちら

あわせて読みたい
不登校は甘えなの?甘えが原因で学校に行けない子供への正しい対応 「何かいやなことがあるとすぐに学校を休みたがる」 「規則正しい生活や友だちづくりが苦手」 不登校生の親御さんからこのようなお...

原因④ 学校生活のトラブル

いじめ,不登校

学校生活のトラブルによる不登校とは、友だちや先輩からイジメられたり、先生が信頼できなくて、学校に行けなくなることです。

思春期(小学校高学年〜中学生)によく見受けられます。

積み重なったストレスによって身体の調子を崩し、頭痛・腹痛・吐き気・めまいといった症状を訴えることがあります。

本人は学校に行きたくても行けず、罪悪感と失望感で心が荒れて、自分の部屋からあまり出なくなります。

人生に対して投げやりな気持ちになり、生活や行動が荒れることも多いです。

相手がある問題のためなかなか解決しない場合が多く、逃げ道が必要です。

具体的には、転校や、学校に行かないまま次の進路を模索することも選択肢に入ります。

▼詳しくはこちら

あわせて読みたい
学校生活の問題(イジメなど)で不登校になった子どもへの適切な対応 「ある日突然学校に行きたくないと言い出した」 「塞ぎ込んでしまって何も話してくれない」 「頭痛や吐き気などで体調も崩している」 ...

原因⑤ 発達の遅れ

発達の遅れ,不登校

発達が遅れも不登校を引き起こすことがあります。

集団に適応できなくなったり、学習の遅れが大きくなったりして、不登校になるのです。

不登校になっても、落ち込んだり気持ちが荒れたりすることはなく、元気に過ごせることが多いです。

親御さんは、不登校であることを気にせずに、興味を持ってやっていることや好きなことを認めてあげてください。

好きなことや良いところをほめて伸ばすことが大切です。

学校側と相談し、放課後の登校や保健室への登校など、子どもが安心して学校に行けるように配慮を求めましょう。

また、先生に子どもの「興味関心」「得意なこと」「苦手なこと」をきちんと伝え、学校生活の中で活躍できる場面や役割を作ってもらえるように相談をすることも大切です。

▼詳しくはこちら

あわせて読みたい
発達の遅れが原因で不登校になった子どもへの正しい対応とは?不登校の原因は様々ですが、中には発達の遅れが原因となる場合もあります。 発達が遅れ気味の子どもは、ほかの子どもに比べて心と学力の成長が...

原因⑥ 無気力

無気力,不登校

無気力による不登校とは、学校生活や自分の人生にやりがいや楽しさを感じることができず、学校に行けなくなることです。

挫折や失敗を繰り返したり、親の離婚や死別などを経験すると、子どもは人生にがんばる意味を見出せなくなることが多いです。

高校生や精神的に大人びている小中学生によく見られます。

自分の部屋にこもりがちになり、生活リズムが乱れることが多いです。

対応としては、無気力を引き起こしている環境や背景が取り除ける場合は、まずそれを取り除きましょう。

そして、本人が何かに興味や意欲を持つまでは、心の負担を軽くしながら気長に待ちましょう。

何かに興味や意欲が出てきたら、それを応援しながら、一緒にどう生きていくのがいいか考えてあげてください

▼詳しくはこちら

あわせて読みたい
無気力になって不登校になった子どもへの適切な対応とは?不登校の原因は様々ですが、中には学校生活や自分の人生にやりがいや楽しさを感じることができず、不登校になってしまう子どももいます。 人生...

年齢によって適切な対応は異なる?

子どもは年齢とともに心も体も変化します。

それゆえ年齢に応じてぶつかる壁や課題も異なりますし、不登校の原因や適切方法も大きく異なります。

一言で「不登校」といっても、小・中・高によって事情は変わってくるのです。

そのため、学校区分ごとに不登校の傾向と対策をまとめています。

お子さんへの対応でお悩みの方は読んでください。

最後に

不登校,相談

不登校生の家庭では、心と生活が荒れる子どもを見て、お母さんも一人で悩んで疲れてしまう場合が多いです。

なるべく一人で抱え込まずに、周囲に相談するようにしましょう。

もし相談相手がまわりにいなければ、有料にはなりますが、私のオンライン相談サービスを利用してもよいと思います。

家族と話をできるレベルの場合は、家庭教師をつけてあげるのも有効です。

年齢の近いお兄さんやお姉さんと勉強しながら、高校や大学の話を聞くことで、学校への関心や将来への意識が高まります。

状況に応じて適切なサポートを選び、お子さんの回復を目指してください。

不登校生の親向け
オンライン相談サービス

私は長年、不登校の家庭を支援していますが、自分自身も不登校の経験があります。

当時はすごくつらかったですが、その経験がいま不登校カウンセラーとしてとても力になり、これまで300名以上の不登校生を支援してきました。

不登校は子どもの成長のステップの一つであり、適切に対応すれば必ず次に進むことができます。

「どうすればいいか分からない」と悩んだ時は、ぜひお気軽にご相談ください。

詳しくはこちら

関連記事