原因・対応

小学生の不登校の原因と早期解決に向けた対応【カウンセラー解説】

今、小学生の不登校が大きな問題となっています。

なぜかというと、小学生の不登校のそもそもの数は中学生や高校生に比べると少ないですが、この10年間で最も増えているからです。

不登校,人数

小学生と中学生の不登校は、学年が上がるほど増加する傾向にあります。

小学生の不登校は、1年生では1000人に1人の割合ですが、6年生では100人に1人の割合にまで増えます。

不登校は学年が上がるほどにリスクが高まるのです。

不登校,人数
「児童生徒の問題行動・不登校等調査」より作成

ただ、一言で「不登校」といっても、小・中・高によって事情は大きく異なります。

小学校は6年間と長く、受験をしなくても中学校に進学できます。

そのため、不登校になっても中学や高校に比べるとスムーズに戻ることができ、その後の人生への影響が比較的少ないのが特徴です。

とはいえ、もし不登校になってしまった場合には、可能な限り短い期間で学校に戻れるようにこしたことはありません。

そこでこの記事では、わたしがこれまで300以上の不登校のご家庭を支援してきた経験を踏まえて、小学生の不登校は学年ごとにどういった原因があり、どのような対応が適切であるかをご説明します。

ABOUT ME
タカジン
自分自身も不登校になった経験を活かし、300以上の不登校生の家庭を支援してきた不登校カウンセラー。不登校生の保護者の相談サービス『ぴあぽーと』を運営。

小学校1〜2年生の不登校の原因

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小学校1〜2年生は、幼稚園や保育園から小学校に入学することで環境が大きく変化します。

まだまだ一人でできることが少なく、人見知りも激しいこの時期に、新しい先生や友だちと過ごすのは子どもにとって負担の大きいことなのです。

そのため、小学校1〜2年生は以下のようなことが不登校を引き起こします。

長時間親と離れて過ごす

保育園児は親と離れて過ごすことに慣れている場合が多いですが、幼稚園児はそうではないので、不安は当然強くなります。

実際、母親から離れるのが不安で不登校になる子どもは、低学年ほど多いです。

ルールや集団行動が増える

小学校は幼稚園や保育園よりもルールが増えます。

特に保育園は、子どもを教育する場ではなく預かる場であると法律で定められているため、教育的な内容やルールはそれほど多くありません。

しかし、小学校に入学するとそんな自由な生活から一転して、細かく決められたスケジュールで動き、色々なルールのもとで集団生活を送ることになります。

そのため、小学校1年生には大きなストレスがかかります。

長時間いすにすわって授業を受ける

授業をちゃんと座って受けられない場合も不登校の原因になります。

1〜2年生の場合は学力の差はさほど大きく生じません。

ただ、いすに座って授業を受けられないと友だちから悪く言われ、疎外感を感じます。

このような背景が原因となって不登校を引き起こします

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小学校3〜4年生の不登校の原因

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小学校1〜2年生と3〜4年生の不登校との違いは、不登校の原因が「環境の変化」から「人間関係」や「学習の遅れ」に移っていくということです。

環境の変化による問題は慣れとともに解決することも多いですが、人間関係や学習の遅れの場合は解決に時間がかかったり、そもそも解決できなかったりします。

そのため、小学校3〜4年生以降から不登校は長引きやすくなります。

少しずつ人間関係が複雑になる

この時期になると、グループが形成されたり、子ども同士に明確な上下関係ができるようになります。

また、先生に見えないところでいじめや陰口が始まります。

こうした中で、友人関係に本格的に悩みが生じるようになります。

自尊心が形成される

だんだん「恥ずかしい」という感情が強く出てくるようになります。

体育や音楽などが苦手な場合は強く嫌がるようになります。

みんなの前で先生に注意されたり友だちにバカにされると、ひどく傷つきます。

勉強についていけなくなる

小学校3年生から理科や社会も始まり、本格的に勉強の内容が難しくなるので、勉強についていけなくなる子が出てきます。

一方でこの頃になると、少しずつまわりが見えるようになり、周囲と自分を比較するようになります。

まわりに比べて自分は勉強ができないことを自覚し、自信を失います。

このような背景が原因となって不登校を引き起こします

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小学校5〜6年生の不登校の原因

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個人差はありますが、小学校5〜6年生になると多くのお子さんが思春期を迎えていきます。

自分自身の変化に不安と戸惑いを感じる一方、少しずつ親や大人に対して自我が芽生えめます。

自分なりの考えを持ち、世の中に疑問や意見を抱き始めます。

親や先生の言うことを素直に聞けなくなっていきます。

こうした変化の中で、以下のようなことが不登校を引き越します。

親や先生を客観視する

学校の仕組み、先生の振る舞い、親の考え方に対して、疑問を抱くようになります。

幼い頃のように「ただ親や先生にほめられて満足」といった単純な思考ではなくなります。

先生や親への反発が生まれたり、親の期待をプレッシャーとして受け取ってしまったり、複雑な感情を持ち合わせるようになります。

学習内容が高度になる

学習内容も全般的に難しくなっていき、簡単には埋まらない学力の差が現れ始めます。

自尊心が強くなり、今まで以上に学力やテストの点を気にします。

成績が悪いと落ち込んだり、気にしないふりをするために悪ぶったりします

このような背景が原因となって不登校を引き起こします

人間関係がさらに複雑になる

男女の差異が大きくなり、異性を意識し始めるようになります。

友だち同士の評価を意識するだけでなく、異性からの評価も意識するようになります。

人間関係はますます複雑になる一方で、自尊心が強くなり、心は繊細になります。

その結果、精神的に傷つく機会やいじめなどが増えていきます。

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小学生の不登校への対応の5つのポイント

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1. まずは学校を休ませる

親御さんも色々言いたいことはあると思いますが、まずは子どもの気持ちを理解してあげてください

休み始めたら、本人には「しばらく休んでもいい」と伝え、安心感を与えましょう。

前日に行くと言っていたのに行けなくても、理解を示してあげてください。

2. 不登校の原因を理解する

落ち着いてゆっくり話ができる機会を子どもと持つようにしてください。

ただ、小学生なので、学校に行きたくない理由をうまく説明できない場合も多いです。

その時は聞きすぎてはいけません。

何度も聞かれることで不登校の自分への罪悪感が増しますし、親が納得しそうな理由をとりあえず言って、あとから本人が苦しむことも多いからです。

不登校の理由は、いじめの有無の徹底的な確認は必要ですが、それ以外はわからなくてもかまいません。

大体の事情を察することができれば十分です。

3. 先生の家庭訪問を活用する

先生に家庭訪問をお願いし、有効活用しましょう。

小学生は、先生への信頼度が教室での安心感につながります。

「先生が好きかどうか」と「学校が好きかどうか」には大きな関係性があります。

まずは、学校や勉強の話題を控えてもらい、子どもの好きな話題で話をしてもらうのがよいです。

そして様子を見て、子どもが好きそうな行事や授業に誘ってもらうのがよいでしょう。

4. 自信を育む

学校に行ってなければ、何をしてもいけないわけではありません。

むしろ、好きなこと、得意なこと、興味のあることへの取り組みを応援しましょう。

そして、そういったところでのがんばりをほめてあげてください。

成功体験を積み重ねてまわりからほめられることは、自己肯定感や自信の形成につながり、不登校からの回復に大きく寄与します。

また、可能であればお手伝いをお願いしてみてください。

家の中で役割を得ること、感謝されることも、自信につながっていきます。

5. 学校側に配慮を求める

子どもが安心して学校に行けるように、「学校まで親が送る」「保健室登校をする」といったような特別な対応が可能かどうかを先生と相談しましょう。

また、子どもの現状や性格を先生に共有し、学校生活の中で子どもの良さが活きる役割を作ってもらえるとよいです。

友人関係が不登校の大きな原因になっている場合は、クラス替えで考慮してもらえるようにお願いしましょう。

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最後に

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不登校生の家庭では、どうしてもお母さんが一人で対応することが多く、お母さんも疲れてしまう場合が多いです。

なるべく一人で抱え込まずに、周囲に相談するようにしましょう。

もし相談相手がまわりにいなければ、有料にはなりますが、私のオンライン相談サービスを利用してもよいと思います。

家族と話をできるレベルの場合は、家庭教師をつけてあげるのも有効です。

年齢の近いお兄さんやお姉さんと勉強しながら、高校や大学の話を聞くことで、学校への関心や将来への意識が高まります。

状況に応じて適切なサポートを選び、お子さんの回復を目指してください。

不登校生の親向け
オンライン相談サービス

私は長年、不登校の家庭を支援していますが、自分自身も不登校の経験があります。

当時はすごくつらかったですが、その経験がいま不登校カウンセラーとしてとても力になり、これまで300名以上の不登校生を支援してきました。

不登校は子どもの成長のステップの一つであり、適切に対応すれば必ず次に進むことができます。

「どうすればいいか分からない」と悩んだ時は、ぜひお気軽にご相談ください。

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