原因・対応

高校生の不登校の原因と早期解決に向けた対応【カウンセラー解説】

高校生は、不登校になることが本人の将来や人生に大きく影響する年代です。

文部科学省の調査によると、高校生は68人につき1人が不登校となっています。

ただ、高校は義務教育ではないため、先生のフォローが弱く、中退するケースも多いです。

高校を中退しても何もでできずにいる子どもも含めると、人数はもっと多いです。

高校は義務教育ではないとはいえ、日本の高校進学率は98.8%であるため、高校に行かないとなかなか友だちもできないし、将来の選択肢が大きく狭まるのが現実です。

だから、子どもの人生を考えると、

  • できれば高校に行って大学に進学してほしい
  • アルバイトでもいいから社会と交ってほしい
  • 将来を見据えて次のステップに進んでほしい

というのが親御さんの本音だと思います。

しかし、高校生の不登校生は、ゲーム・スマホ・ネットへの依存度が強くなり、親への反発も激しくなる場合が多いです。

生活リズムが崩れて、身なりも乱れていき、親の悩みも深くなっていきます。

そこでこの記事では、わたしがこれまで300以上の不登校のご家庭を支援してきた経験を踏まえて、高校生の不登校は学年ごとにどういった原因があり、どのような対応が適切であるかをご説明します。

ABOUT ME
タカジン
自分自身も不登校になった経験を活かし、300以上の不登校生の家庭を支援してきた不登校カウンセラー。不登校生の保護者の相談サービス『ぴあぽーと』を運営。

高校1年生の不登校の原因

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高校生からは10代の後半になり、いつまでも子どもでいられないことを実感し始めます。

大人になって社会に出ることを少しずつ考えないといけない一方で、将来に対する具体的なイメージがもてず、強く不安を抱く時期です。

もうすぐ大人になるのに、お金も経験も能力もなく、やりたいこともなかなか見つからない自分に対して、様々な葛藤が生まれます。

多感な時期における環境の変化

小学校や中学校の入学時も同じような環境の変化はありましたが、当時はまだ無邪気な子どもです。

自尊心が強くて繊細なこの時期に、新たな人間関係を築いていくのは、難しい面があります

なんとなく学校の空気になじめなかったり、クラスに友だちができなかったりして、学校に行く気がおきなくなることがあります。

義務教育ではなくなった

日本の高校進学率は98%を超えており、進学することが”当たり前の流れ”になっていますが、厳密には義務教育ではありません。

中学までと異なり、高校は自分の意志で行かなければならなくなります。

そんな中で、

  • 勉強が嫌い
  • 学校が楽しくない
  • 家が貧しい
  • 働きたい

といった想いが芽生えた場合は、学校に行く意味を見出せなくなります。

小学生の時は精神的に未熟な子どもが不登校になりやすいですが、高校生になると、むしろ頭の良い子や精神的に成熟している子ほどこのような想いを抱き、不登校になります。

学習内容が難しくなる

高校になると、数学・物理・化学などの理系科目を中心に学習内容が一気に難しくなっていきます。

中学までは勉強が得意だったのに、高校でつまづく場合は非常に多いです。

勉強への自信が自分の中での拠り所になっていたり、親の期待が大きい場合は、勉強ができなくなった自分に落胆してしまいます。

その結果、不登校になってしまうことがあります。

高校2年生の不登校の原因

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期待と不安を胸に抱いて入学してきた高校1年生の時と違い、2年生になると高校生活の現実をきちんと認識できるようになります。

その中での気づきや不安が、不登校につながることがあります。

思い描いていた高校生活の理想と現実

高校に入学する前は、高校生活に対して思い描いていた理想がありました。

しかし、2年生になれば高校生活の先行きが見え、理想と現実のギャップに気づきます。

そうなった時に、高校は義務教育ではないので、行く意味がないと考えてしまうのです。

将来への不安による不登校

高校によって時期は異なりますが、1年生の終わりか2年生のはじめに、多くの高校生が文系コースか理系コースかを選択します。

それをきっかけに、「将来にどうなりたいか」、「社会に出たら何をしたいか」を考えるのですが、答えがすぐに見つかるわけではありません。

また、一旦仮に決めたとしても、「本当にそれが自分がやりたいことなのか」という疑問が心に残る場合も多いです。

将来に対する漠然とした不安や、何もやりたいことがない自分に対する落胆が、不登校を引き起こします。

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高校3年生の不登校の原因

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高校3年生になると、いよいよ大学受験と卒業が迫ってきます。

「大人」という言葉が何歳からを意味するのかは難しいところですが、同世代に就職する者がでてきたり、自動車の運転免許を取得できるようになる18歳は、まさに大人への第一歩に当たる年齢と言えます。

その中で以下のような問題を抱え、不登校を引き起こすことがあります。

進路選択や将来への不安

自分なりの将来に対する考えをもとに、就職先や進路(大学・専門学校)を決めてそれに向かって進みます。

しかし、「本当にそれでいいのか」という不安はぬぐえません。

大学受験の場合は、自分の学力に合わせて大学を選択しますが、背伸びをしても控えめな選択をしても、これでよいのかという気持ちは残ります。

就職であれば、同世代の大半は専門学校や大学に行くので、人と違う道を歩むことや社会に出ることへの不安があります。

受験勉強のストレスとプレッシャー

高校3年生にとって受験に失敗することは自分自身の存在を否定されるに等しいです。

プレッシャーを感じて不安定になるので、些細なことでも親や兄弟と衝突することがあります。

勉強が順調に進まず、志望校の合格が難しくなると、受験から逃げ出すために、不登校になって自分の部屋にこもることがあります。

高校生の不登校への対応の5つのポイント

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1. まずは学校を休ませる

子どものあせりや不安感を受け止め、頑張りを認めてあげてください。
休み始めたら、本人には「しばらく休んでもいいよ」と伝え、安心感を与えましょう。
前日に行くと言っていたのに行けなくても、理解を示してあげてください。

2. 不登校の原因を理解する

落ち着いてゆっくり話ができる機会を子どもと持つようにしてください。

ただ、学校に行きたくない理由を言えない場合も多いです。

その時は、聞きすぎてはいけません。

何度も聞かれることで罪悪感が増し、親が納得しそうな理由をとりあえず言って、あとから本人が苦しむことも多いからです。

不登校の理由は、いじめの有無の徹底的な確認は必要ですが、それ以外はわからなくてもかまいません。

なんとなく大体の事情を察することができれば十分です。

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3. 罪悪感を軽くしてあげる

本格的に不登校になると、学校に行けない自分自身への罪悪感から逃れるために、ゲーム・ネット・スマホに依存するようになります。

夜更かしが多くなり、生活リズムが乱れることが多いです。

家族と会話をしなくなり、激しく反抗することもあります。

ただ、この状況における心の問題は、本人が自分で解決するしかありません。

不登校の自分自身と向き合い、不登校になった原因や今後について、自分で考えるしかないのです。

ただ、まわりが罪悪感を軽くしてあげることで、苦しい期間を短くすることは可能です。

「学校に行っても行けなくてもどっちでもいいよ」

「そんなことであなたの価値は変わらないから大丈夫」

といったような親の言葉があれば、落ち着いて自分自身と向き合いやすくなるはずです。

4. やりたいことや興味のあることを応援する

学校に行ってなければ、何もしてはいけないわけではありません。

むしろ、お子さんが「好きなこと」「得意なこと」「興味のあること」に取り組んだら、どんどんほめてあげてください。

そうした取り組みの中で、成功体験を積み重ね、まわりからほめられることは、自己肯定感や自信の形成につながります。

それは、不登校からの回復に大きく寄与します。

また、可能であればお手伝いをお願いしてみてください。

家の中で役割を得ること、感謝されることも、自信につながっていきます。

5. 色々な選択肢を提示する

今の若者には多様な人生の選択肢があります。

色々な高校がありますし、高校卒業認定試験を利用すれば大学受験資格も得られます。

社会に出たときに少々年齢が高くなっていても、企業側が気に留めない場合も多いです。

元気が出てきて、今後のことを話題にできる精神状態になれば、色々な選択肢を提示してみてください。

通信制高校・留学・専門学校といった選択肢を提案したり、まずはアルバイトをやってみるのもいいんじゃないかと声をかけてあげてください。

その時には、特に反応を見せなくてもあとから思い返す場合もあるので、決して無駄にはなりません。

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最後に

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不登校生の家庭では、心と生活が荒れる子どもを見て、お母さんも一人で悩んで疲れてしまう場合が多いです。

なるべく一人で抱え込まずに、周囲に相談するようにしましょう。

もし相談相手がまわりにいなければ、有料にはなりますが、私のオンライン相談サービスを利用してもよいと思います。

家族と話をできるレベルの場合は、家庭教師をつけてあげるのも有効です。

年齢の近いお兄さんやお姉さんと勉強しながら、高校や大学の話を聞くことで、学校への関心や将来への意識が高まります。

状況に応じて適切なサポートを選び、お子さんの回復を目指してください。

不登校生の親向け
オンライン相談サービス

私は長年、不登校の家庭を支援していますが、自分自身も不登校の経験があります。

当時はすごくつらかったですが、その経験がいま不登校カウンセラーとしてとても力になり、これまで300名以上の不登校生を支援してきました。

不登校は子どもの成長のステップの一つであり、適切に対応すれば必ず次に進むことができます。

「どうすればいいか分からない」と悩んだ時は、ぜひお気軽にご相談ください。

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