原因・対応

不登校でスマホやゲームに依存しても大丈夫?【カウンセラー回答】

「子どもが学校に行かず、スマホでゲームばかりしててつらい」

「どうすればいいですか?」

こんにちは。不登校カウンセラーのタカジンです。

不登校生の親御さんにカウンセリングを行うと、男の子の親御さんのほとんどの方から、このような相談を受けます。

ただでさえ、子どもが四六時中ゲームばかりしている姿を見ると、親は心配やいらだちが募るものです。

それが、不登校で勉強もせずにスマホやゲームばかりしていると、イライラしてしまう気持ちはよくわかります。

こういう時、子どもはどういう心理状況なのでしょうか。

親御さんはどう対応していくべきなのでしょうか。

実は、私は自分自身の不登校経験やたくさんの不登校生と接してきて、この問題について明確な答えを持っています。

今日はそれをお伝えします。

ABOUT ME
タカジン
自分自身も不登校になった経験を活かし、300以上の不登校生の家庭を支援してきた不登校カウンセラー。不登校生の保護者の相談サービス『ぴあぽーと』を運営。

不登校の子どもがゲームに依存する理由

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罪悪感から逃げるため

夜更かし、ゲーム・ネット依存、昼夜逆転、暴言や暴力、手を洗うのがやめられない、話し合い依存・・・

こうした行動はすべて、「不登校の二次症状」だと言われています。

子どもは不登校になると、「自分はダメ人間だ」という罪悪感や「自分はどうなるのか」という将来への不安感が強くなります。

心のバランスが崩れて、精神的に不安定になります。

そうして崩れた心のバランスを安定させるために、このような行動にのめりこむのです。

実際、わたしが支援してきた不登校の男の子のほとんどは、全員一度はネットかゲームに依存しています。

何より私自身がそうでした。

不安な気持ちを和らげるため

では、なぜゲームをしている時の方が、不登校生の心は安定するのでしょうか。

理由は、何もしていないと家族の目や外の気配が気になってしまい、家にいても落ち着いて過ごせないからです。

でも、ゲームの世界に没頭すれば、一時的にそうした不安を忘れることができます。

心理学の世界では、人間の脳は狩猟時代の狩りの刺激を覚えているので、擬似的な狩りができるゲームは、特にストレス解消の効果がとても高いそうです。

そして、現実の狩りと違ってゲームは次々と「狩り」の場面が出てくるので、嫌なことを忘れられるそうです。

子どもは、不登校の罪悪感や葛藤から逃れるために、ゲームの世界に避難するのです。

それでもゲーム依存はあまり良くない

そうはいっても、ゲーム依存はおさまる方がよいと思います。

スマホでSNSやブログを楽しむ場合は、まだ色々な考え方に触れたり他者と関わるといったメリットがあり、そこで不登校を克服するきっかけをつかむこともあります。

ただ、ゲームは完全に自分の世界に閉じこもりがちです。

だから、無理に辞めさせるのは決してよくないのですが、自然に依存状態がおさまるように親もできることはやるべきです。

不登校生のゲーム依存を解決する方法

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絶対に叱ってはいけない

本人としてはつらい現実から逃れるためにゲームをしています。

それなのに、背景を無視して行動だけに焦点を当てられて、「わがままだ」と叱られると、本人はいたたまれない気持ちになります。

たとえ言われなかったとしても、親がそう思っていると感じたら、傷ついてしまいます。

まずは、「ゲームばかりしている」という行動ではなく、その背景にある本人のつらい気持ちや罪悪感に目を向けてください。

不登校の現実を自分で受け入れるのが大切

何度も説明したとおり、不登校生は不登校による罪悪感や葛藤に伴うストレスから逃げるために、ゲームに依存しています。

よって、本人が自分自身の不登校を「自分の生きざま」として認めることができると、ゲーム依存はおさまるのです。

ただ、それは簡単ではありません。

不登校の自分を認めるということは、常識的な人生を歩めていない自分を認めることです。

定められた期間にしっかり学校に通い、部活動や課外活動を楽しみ、勉強に励んで、まっすぐに進学・就職するという「普通の人生の歩み方」を捨てることになります。

常識や普通から外れることへの恐怖はとても大きいですし、まして不安定な思春期ならなおさらです。

でも、自分で自分を受け入れることができるのは、自分しかいません。

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まず親が不登校を受け入れよう

ただ、親や周囲が不登校である自分を本当に心から受け入れてくれると、自分も自分を受け入れやすくなります。

子どもは

  • 「親に認められたい」
  • 「親に好かれたい」
  • 「親から愛されたい」

と思うものです。

だから、親が子どもの不登校を心から受け入れられるようにならない限り、子どもは自分の不登校を自分で受け入れられるようにはなりません。

親が不登校を解決しようとして、原因を追求したり、悩んだり、叱ったりすると、家にいるときの不安感や罪悪感はますます強くなるだけです。

「この子もつらいんだなあ・・・」と共感してあげること。

「学校に行けないくらいであなたの価値は変わらない」と肯定してあげること。

学校に行ってなくても何かに取り組んだら応援してあげること。

罪悪感や不安感が少しでも軽くなるようにこの3つを続けていくことが、ゲーム依存の克服と不登校の改善には必要です。

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最後に

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不登校の二次症状への対応の最大の難しさは、時間がかかることです。

一日だけ相手の気持ちを受け止めて支えるだけなら、そんなに難しいことではありません。

でも、それを何週間も何か月も続けるのは、正直言ってとてもつらい作業です。

対応する側も疲労がたまりますし、本当に良くなるのかという不安も絶えずつきまといます。

実際、我々の経験的には、子どもに変化が表れるのに平均して3か月ほどかかります。

だからこそ、夫婦や家族全体で取り組み、お母さんが一人で抱え込むことがないようにしてください。

有料にはなりますが、どうしても誰かに相談したいという時は、いつでも私にご相談ください。

不登校生の親向け
オンライン相談サービス

私は長年、不登校の家庭を支援していますが、自分自身も不登校の経験があります。

当時はすごくつらかったですが、その経験がいま不登校カウンセラーとしてとても力になり、これまで300名以上の不登校生を支援してきました。

不登校は子どもの成長のステップの一つであり、適切に対応すれば必ず次に進むことができます。

「どうすればいいか分からない」と悩んだ時は、ぜひお気軽にご相談ください。

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