「自分の子育てが間違っていたのでしょうか?」
こんにちは。不登校カウンセラーのタカジンです。
不登校のご家庭を支援していると、お母さんからこのようなお悩みをよくお聞きします。
昔に比べると変わりましたが、今も日本では子育ての大半をお母さんが担っています。
そのため、お子さんが学校に行けなくなると責任を感じ、周囲に相談できなくて一人で悩んでしまう方が非常に多いです。
そして、子どもの不登校のことばかりを考えてしまい、自分を大切にすることを忘れ、疲れ果ててしまうことがよくあります。
でも、実は、お子さんが不登校を克服するためには、まずお母さんが元気になることが大切なのです。

不登校の子どもは親の様子を見ている

不登校の子どもは、自分が学校へ行けないせいで母親がつらい思いをしないか気にしています。
そのため、親の顔色に対してどうしても敏感になりがちです。
しかし、母親は子どもが学校に行けなくなると、どうしても自分の子育てが間違っていたかのように感じ、自分自身を責めてしまう傾向にあります。
だから、優しく子どもに接しようとしても、「早く学校に行ってほしい」という焦りや不安が出てしまいます。
そんな母親を見て、子どもはどう思うでしょうか?
子どもはますます罪悪感を感じ、家にいても落ち着かず、回復できなくなるのです。
お母さんが明るくなると子どもは元気に

一方で、子どもが不登校になったら、まずは家で休んで心身の疲れをとりのぞくことが大切です。
動き出すエネルギーを回復しないと外には出て行けません。
そのため、子どもが不登校を克服するには、罪悪感を感じずに家にいられるように、お母さんが元気で明るい状態でいることが大切なのです。
不登校生の母親が明るくなるためには?

よく「親が変わると子どもが変わる」と言われますが、それは無理に元気になるということではありません。
じゃあ母親が自然に元気を取り戻すためにどうすればいいかというと、気持ちを誰かに受け止めてもらうことが大切です。
悩みを受け止めてもらえると、心に余裕が生まれます。
家に帰ってから子どもに明るい顔を見せられます。
実際、私のところに相談に来られた母親も、最初は非常に沈痛した表情をされていて、泣きながら話される方もいます。
※現在は対面カウンセリングは行なっておりません。オンライン相談のみとなっております
しかし、そこでつらい気持ちをしっかり出してもらうようにすると、少しずつ明るい表情になっていきます。
母親が明るさを取り戻すと、子どもも安心して家で休むことができるようになりますから、自然と母親の精神状態に連動して回復していくのです。
不登校生の母親を支えてくれる人とは

今までの不登校生が元気に回復していく例を見てみると、次に挙げるような母親を支えてくれる人が身近にいます。
しんどさを理解して話を聴いてくれる人
お父さん、祖父母、友だち、学校の先生、親の会、スクールカウンセラーなど、母親が安心して何でも相談できる人が一人でもいることが大事です。
複数いるとなおよいです。
一生懸命に子育てしてきた自分を肯定してくれる人がいれば、子どもが不登校になったというだけで自分を全否定してしまう気持ちが少し明るくなります。
そうなると、「この子にはこの子のよさがある」という当たり前のことを思い出すことができます。
子どもの心の状態をうまく説明してくれる人
これは、親の会の世話人、カウンセラー、フリースクールの先生など、多くの不登校の子どもの成長を見てきた経験のある人たちです。
だんだん生活習慣が乱れてくるわが子を見て、
- なぜ朝起きられないのか
- ゲームばかりするようになるのか
- 子育てを間違ったのか
とつらい気持ちになっていきますが、不登校生への理解が深い人からその原因と今後の見通しを教えてもらえると、焦りと不安でいっぱいだった心が落ち着いてきます。
また、先輩ママや不登校経験者の話を聞くのも、子どもの今後の見通しがわかり、安心できます。

必要な情報を伝えてくれる人
不登校の解決に役立つ情報を提供してくれる人が身近にいると、「どうすればいいかわからない」という状況から脱出でき、安心することができます。
- 適応指導教室やフリースクール
- 不登校生の親の会
- 経験豊富なカウンセラー
- 不登校生の進路の選択肢
- 不登校の経験者の話
こういった情報を提供してくれる人がいると、いきづまった気持ちにパッと光が射してくるはずです。
最後に

子どもが不登校になると、子どものことでどうしても頭がいっぱいになり、悩み続けてしまいます。
でも、お母さんが悩むと、子どもはますます悩むようになります。
逆に、お母さんが明るくなると、子どもも元気になっていきます。
だからこそ、お母さんは、自分を支えてくれる人たちをまわりにたくさん作ることを強く意識してください。
有料にはなりますが、私も不登校生の親御さんの相談にのっているので、お気軽にご相談ください。
お子さんが早く元気になることを願っています。
オンライン相談サービス

私は長年、不登校の家庭を支援していますが、自分自身も不登校の経験があります。
当時はすごくつらかったですが、その経験がいま不登校カウンセラーとしてとても力になり、これまで300名以上の不登校生を支援してきました。
不登校は子どもの成長のステップの一つであり、適切に対応すれば必ず次に進むことができます。
「どうすればいいか分からない」と悩んだ時は、ぜひお気軽にご相談ください。