勉強・進路

不登校生(中学・高校)の進路や受け入れ先と選ぶポイントを解説

こんにちは。不登校カウンセラーのタカジンです。

お子さんが不登校になってしまい、なかなか学校に復帰できないと、

「普通の学校とは違う場所や進路の方がうちの子には合ってるんじゃないか」

と考えるようになります。

実際、世の中にはフリースクールや通信制高校など、子どもが学ぶ場所が色々あるのです。

ただ、どんな親御さんも自分が通った場所(ほとんどは全日制の普通の学校)しか知らないので、具体的に考えたり子どもにアドバイスしてあげるのがなかなか難しいようです。

そこで今日は、

  • 不登校生にはどんな進路や受け入れ先の進路があるのか
  • それぞれどんなメリットやデメリットがあるのか
  • 選ぶ時にどういうポイントに気をつけるべきか

をお伝えします。

ABOUT ME
タカジン
自分自身も不登校になった経験を活かし、300以上の不登校生の家庭を支援してきた不登校カウンセラー。不登校生の保護者の相談サービス『ぴあぽーと』を運営。

全日制高校は自由な校風の学校を選ぼう

全日制高校

全日制高校とは?

朝8時30分前後から午後4時半程度までの日中に学習する高校のことです。

学年は3年生までと定められており、授業は1日に5時間から7時間程度行われます。

一般的に、高校といえば全日制高校を意味して使われる場合が多いです。

中学は義務教育なので、欠席日数がどんなに多くても学校側が進級を認める場合がほとんどですが、高校は成績や出席日数が基準に満たなければ留年になります。

よって、高校での不登校は、中退や通信制高校への編入につながる場合が多く、日本全体でみると入学者の約8%がそうなります。

不登校生の進路や受け入れ先としてどうか?

同じ全日制の高校でも、校風や教育内容にはかなり差があります。

不登校生の場合は、厳しい規則、画一的な学習内容、点数主義の教育が合わない場合が多いので、自由な校風で、多種多様な教科・講座・活動が用意されており、

テストの点数を重視しない学校が進路や受け入れ先として望ましいです。

また、環境を変えてリセットしたい子どもや、親元を離れたい子どもは、全寮制の学校を選ぶのもよいと思います。

公立高校の場合は、中学での出席日数が少なくて内申点が低く、合格が難しい場合が多いですが、なかには不登校生の受け入れを考慮し、入試当日の結果のみで合否を判定する受験制度(オープン入試等)を設けている学校もあります。

まずはネットで調べましょう。

定時制高校は友だちができやすい

定時制高校

学校概要

定時制高校とは、夜間などの特別の時間帯や特定の季節において授業を行う高校のことです。

昼間仕事に就き、終業後に夜間に学校に来て学習する生徒のために作られた課程のため、基本的には夜間に授業が行われる場合が多いです。

授業は一日に4時間程度行われる場合が多いですが、中には6時間程度行われている定時制高校もあります。

これは、学校によって4年制と3年制のどちらを選んでいるかが異なるからです。

全国でみると、4年制の定時制高校756校、3年制の定時制高校は153校です。

不登校生の進路や受け入れ先としてどうか?

定時制高校は、不登校生の受け入れ先や進路としては、非常に良い場所の一つです。

理由は二つあります。

一つは、不登校経験者が多いため、お互いに気持ちがよくわかり、仲の良い友だちができやすいことです。

過去には日中に働かざるを得ない子どもが通うことが多かったのですが、今では不登校生の進路や受け入れ先になる場合が多く、同じ経験をしているからこそ分かり合えたという話をよく聞きます。

「定時制高校では自分の存在を快く受け入れてもらえた」という元不登校生は多いです。

もう一つの理由は、不登校経験者を受け入れることが多くなってきたので、学校側もそれに配慮し、多様な時間帯の学習機会を設けていることです。

具体的には一日を2〜4部にわけて、本人が行きやすい時間帯の部を選ぶことができます。

不登校を経験していると、生活リズムが崩れていて最初は朝からスムーズに行けない場合もあるので、非常にありがたい対応です。

通信制高校は不登校生におすすめ

通信制高校

学校概要

通信制高校とは、家にいたまま通信教育によって学習を進める高校のことを意味します。

最初は、働きながら学びたい子どものために作られた高校ですが、近年は不登校生のために作られた学校となっています。

具体的には、「レポートと呼ばれる与えられた課題を郵送で提出し、添削されたレポートが返送される」という形態で学習を進めます(最近はタブレットで行う高校もあります)。

また、月に数回だけ面接指導(スクーリングと呼ばれます)があり、その時は校舎に行って指導を受けます。

学年という概念はなく、単位制です。

複数の都道府県にまたがって生徒が在学する「広域通信制」とよばれる通信制高校は、夏休み時期などにまとめて合宿形式で面接指導を行うこともあります。

不登校生の進路や受け入れ先としてどうか?

通信制高校は、不登校の中学生に最も多く選ばれている進路です。

また、全日制の高校で不登校になった子どもの受け入れ先としても選ばれています。

なぜ不登校生の進路や受け入れ先として選ばれているかというと、年に数回のスクーリングとレポート提出によって単位を取得できるため、学校生活が苦手な子でも高校卒業資格を得ることができるからです。

また、時間が自由になるため、通常の学校生活と違って自分の意思で生活を組み立てることができます。

そのため、

  • 体調を大切にしながら受験勉強をしたい
  • 短期間で高校の卒業資格を得て好きなことをしたい
  • 集団生活は苦手だけど高校を卒業したい
  • 働きながら高校を卒業したい

といった理由で通う場合が多いです。

また、「不登校になって元気をなくし、先のことは考えられないけど、とりあえず高校は卒業しておきたい」という入学理由も多いです。

勉強は難しくないため、単位は簡単に取得できます。

大学受験となると独学で勉強するのは難しいため、塾やサポート校に通うのが一般的です。

サポート校とは、それぞれの通信制高校が各地域に設けている学習支援施設です。通信制高校と連携している塾と捉えて良いです。

サポート校の利用は通信制高校の学費とは別料金となっています。

通信制高校の一番のデメリットは、進路が卒業時に何も決まっていないというリスクがあることです。

よって、多様なカリキュラムが用意されていてサポートが手厚い学校が、不登校生の受け入れ先としては望ましいです。

また、サポート校やサテライトキャンパスを利用するのもよいですが、できれば家から行ける場所に本キャンパスがある通信制高校を受け入れ先に選ぶのがよいです。

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高専は専門技術を学びたい子向け

高専

学校概要

高専(高等専門学校)は、主に工学・技術系の専門教育・職業教育を施すことによって、実践的技術者を養成することを目的にした5年制の学校です。

求人倍率は、普通の高校や大学を毎年大きく上回っており、就職率はほぼ100%になっています。

2014年時点で学校数は全国で53校あります。

中には高専のない都道府県もありますが、大体は各都道府県に一校あります。(高専の一覧はこちら)

不登校生の進路や受け入れ先としてどうか?

高専は、ロボット、飛行機、船、車などが好きで、それに関わる仕事がしたいという明確な意思がある不登校生にとっては、非常に良い進路・受け入れ先です。

しかし、それ以外の不登校生にはおすすめできません。

高専の5年間の授業時間数は、高校と短大を併せた時間数を大幅に上回り、大学工学部の専門科目の総時間数をも若干上回っています。

その分、普通の一般教養科目の時間は極めて少ないです。

工学や技術を学ぶことに明確な意思を持つ不登校生にとっては魅力的な場所ですが、そうでない不登校生には厳しいでしょう。

専門学校は高校卒業が必要

専門学校

不登校生の進路や受け入れ先としてどうか?

専門学校とは職業教育に近い専門課程を学ぶ学校であり、主な分野としては、医療、介護、美容、ファッション、デジタル、芸能などが挙げられます。

ただ専門的な職業教育だけでなく、実生活に必要な一般教養課程を設けているところがほとんどです。

職業技能が身に付くこともあり、就職率は通常の大学よりも高いです。

卒業までの年数は各学校や課程においてバラバラですが、最低一年以上と法律で定められています。

進路や受け入れ先としての見方

まず、意外と知らない方が多いのですが、ほとんどの専門学校は高校卒業が入学資格として規定されています。

そのため、まずは高校卒業資格を取得するのが最優先です。

ただ、不登校生で専門学校を検討しているような場合は、なかなか全日制の普通の高校に行く意義を見出せないというのも現実問題としてあります。

そういう場合は、通信制高校に通うことをおすすめします。

通信制高校なら高校卒業資格を取得できる上に、学校によっては、

  • 国際、英語
  • IT、プログラミング
  • 声優、コミック
  • アート、デザイン
  • ダンス、演劇、音楽
  • 保育、福祉
  • スポーツ
  • 動物
  • 栄養、調理
  • 大学進学

などの多様なコースが設けられています。

そのため、まずは通信制高校に通って、高校卒業資格を取得しながら好きなことを学び、専門学校と普通の大学のどちらに進学するかを考えるのが良いと思います。

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フリースクールは居場所づくりに有効

フリースクール

学校概要

フリースクールとは、既存の学校教育が合わない、学校に行きたくない子どもたちを受け入れて、安心して過ごす場所を提供することを目的にした施設です。

規模や活動内容はさまざまで、民家やマンションの一室を借りたような小さな受け入れ先から、在籍数が100人を超える大きな受け入れ先まであります。

一般の学習塾が、不登校の子供を受け入れてフリースクールと称する場合もあります。

活動内容もスクールごとによって完全に異なります。

スタッフが教師のようにふるまい、学校のように勉強と規則正しい生活に取り組むところもあれば、各自が自由に好きな事をして過ごすスクールもあります。

不登校生の進路や受け入れ先としてどうか?

フリースクールは、これまでは小中学生の不登校生の受け入れ先でした。

しかし、近年は高校生の受け入れを行っているスクールも増えています。

受け入れ先としてどうなのかという点については、スクールによって規模も活動内容も雰囲気もまったく異なるので、個別に見学に行き、説明を受けて判断するしかありません。

また、フリースクールや家庭学習は義務教育として認められないので、学校の卒業にはつながりません。

あくまで、学校の代わりに、社会性を身につけたり勉強したりする場所として捉えましょう。

まとめ

不登校生の進路や受け入れ先は、ひとまとめで「ここがいい!」と言い切ることはできません。

たしかに通信制高校が多くの不登校生に合う選択肢ですが、

  • 自分の住んでいる場所を踏まえてどのような選択肢があるか?
  • お子さんはどんな状況か?
  • お子さんはどうしていきたいと思っているか?

をふまえてトータルで考えることが大切です。

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地域ごとの「不登校生のおすすめ進路・受け入れ先」の情報は下記にまとめています。

今はまだ少ないですが、今後充実させていきます。