原因・対応

親は不登校になった子どもと無理に話し合いをしようとすると逆効果

「不登校になったわが子と話し合いたい」

親として当然の気持ちですが、実際は多くの不登校生が親と話し合うことを拒みます。

「なぜ学校へ行けないのか。」

「今どんな想いでいるのか。」

「これからどうしたいと考えているのか。」

親として聞きたい事は山ほどあるでしょうし、伝えたい想いもあるでしょう。

では、なぜ子どもは親との話し合いを拒否するのでしょうか?

また、無理に話し合うのはよくないのでしょうか?

今日はそれを説明したいと思います。

ABOUT ME
タカジン
自分自身も不登校になった経験を活かし、300以上の不登校生の家庭を支援してきた不登校カウンセラー。不登校生の保護者の相談サービス『ぴあぽーと』を運営。

不登校生は話し合いを望まない

不登校,話し合い

最近わたしに相談してきたCさんも、子どもが不登校になって中々話し合う機会を持てないことに悩む親御さんの一人です。

息子さんは高校入学後すぐに不登校になり、6月には退学しました。

それ以来1年、今も生活リズムは乱れがちで、ゲーム・パソコン・スマホ漬けの日々を送っています。

Cさんは、親として焦る時期はとうに過ぎているそうですが、息子さんに笑顔も気力もないため心配していました。

Cさんの想いは、息子さんの想いを知り、守りたいということ。そのために話をしたいということです。

しかし、息子さんはとにかくしゃべりません。

幼いころの話をして心をほぐそうとしても、いやそうな顔をして席を外してしまうそうです。

不登校の段階によっては話さない方がいい

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Cさんの話から感じたのは、息子さんは「話し合い」を望んでおらず、それに耐えうる状態ではないということです。

幼いころの話をするのも、本人が話をいやがるなら今はやめたほうがいいでしょう。

不登校になった子どもに、その子が生まれてきて今までどんなに楽しかったかを聴かせてあげるのは、本来はとてもいいことです。

子どもが「自分は愛されて育ってきた」と実感し、自信につながるため、私がいつも相談者の方たちにお勧めしていることの一つです。

しかし、Cさんの息子さんのように、親の言葉を一切受け入れられない状態なら、無理にコミュニケーションをとる必要はありません。

息子さんの拒否反応は、今はその時期ではないということを意味しています。

自信喪失が深い時はどんな話にも危険を感じる

不登校,危険

では、なぜ不登校生は親の話を聞きたくないのでしょうか?

Cさんの息子さんが、親の話を全て嫌がったのは、どんな話も結局は今の自分への否定や説教につながるのではないかと感じていたからでした。

「昔の楽しい思い出話をされると、今は自分のせいで楽しくないのだと言われているような気持ちになる。」

「これまでの話をされると、今後はどうするんだという話題につながるような気がする。」

不登校による自信喪失が深い場合は、このような精神状態に陥る事もあるのです。

ただ感情を拾ってあげよう

そんな時は、まず親がただ話を聴く必要があります。

否定せず、意見せず、評価もしない。

ただ、大きくうなずき、同意と共感を示しながら子どもの話を聴くのです。

質問は一切してはいけません。ただ、子どもの言葉に耳を傾けるのです。

悲しさ、さみしさ、不安、悔しさ・・・子どもの感情を拾うことだけに集中してください。

賢い親御さんほど、子どもの考えを知りたがるのですが、気持ちを聴くこと以外の一切を自粛するようにしてください。

最後に

不登校

子どもは、親が自分にどうしてほしいかを全部わかっています。

あなたの考えや気持ちを全部わかっています。

それに応えられないから、あなたと話すのを嫌がるのです。

話し合おうという気持ちは捨て、「ただお子さんの話を聴いて同調する」という気持ちで接してください。

自分の話を聴いてくれる。自分の気持ちをわかってくれる。

子どもがそう感じた時、何も言わなくてもあなたの想いはきっと伝わっています。

不登校生の親向け
オンライン相談サービス

私は長年、不登校の家庭を支援していますが、自分自身も不登校の経験があります。

当時はすごくつらかったですが、その経験がいま不登校カウンセラーとしてとても力になり、これまで300名以上の不登校生を支援してきました。

不登校は子どもの成長のステップの一つであり、適切に対応すれば必ず次に進むことができます。

「どうすればいいか分からない」と悩んだ時は、ぜひお気軽にご相談ください。

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