個人事業主になる際の準備と心構え

会社勤めのエンジニアから個人事業主として独立する場合、可能であれば事前に人脈を作っておいた方が良いです。個人事業主となったら、仕事は自分で探さなければなりません。そこで会社勤めの際の人脈を活かすと、早い段階で仕事にありつける可能性があります。ただ、人脈には個人で築けるものと、特定の会社に勤めているからこそ維持できるものがあります。もし、後者だった場合、独立した後は関係がなくなると考えるべきです。そのため、独立後に活用できる人脈かどうかは見極めなければなりません。

そして、お金周りの準備も必要です。いざ独立してから仕事用の口座を作ったり会計ソフトの使い方を覚えたりするのでは、仕事に集中できないでしょう。そのような準備は独立前に済ませておいて、仕事を始めると同時に本格的に活用できる状態にしておくことをおすすめします。また、クレジットカードを仕事で使うつもりであれば、会社勤めをしている間に作っておくべきです。クレジットカードは審査が厳しく、個人事業主になりたてでは作れない恐れがあります。会社勤めとしての信用を最大限に活用して、早い段階で審査に通っておきましょう。

そして、心構えとしては、基本的には誰にも頼ることができないということは覚えておいた方が良いです。仕事に関することは、ほぼ全て自分で責任を取らなければなりません。仕事でミスや遅れがあった場合、会社がサポートしてくれるようなことはありません。そのことをあらかじめ心に留めておくと、ミスや遅延のリスクを下げられ、個人事業主としての評価が高くなりやすいでしょう。